創立40年記念事業


創立40年記念事業について

日本行動分析学会は前身の「行動分析研究会」として1979年にスタートし、1983年に学会として第1回年次大会を開催しました(学会サイト『概要と沿革』より)。昨年2023年は創立40年の節目の年でした。40年を迎えるにあたり、創立40年記念事業準備委員会(後に実行委員会)が組織され、理事会と連携しながら事業の準備・実施にあたってまいりました。
創立から40年を経過しましたので、学会創立の時を知る先生方の中には亡くなられた方も多くおられます。様々なことを継承するのが難しくなってきたように思います。準備委員会として「古いものを継承して新しい時代を築く」という方針を立ていくつかの企画を準備いたしました。
企画の一つは上記方針に関するシンポジウムの開催でした。以下の3つのシンポジウムを実施しました。
・「師の教えを刻んでー行動分析学を基にした臨床スキルの継承―」第40回年次大会(2022年10月2日 アジア太平洋インポートマート)
・「実験的行動分析を未来に繋ぐ」第41回年次大会(2023年9月2日 立命館大学大阪いばらきキャンパス)
・「『ことばと行動』がつなぐバトン」横浜学術集会(2023年11月18日 横浜情報文化センター ニュースパーク)

もう一つの企画はアンソロジーの発行です。創立三十年記念事業の際にも「行動分析学研究アンソロジー2010」が編集・出版されました(出版は2011年)。アンソロジー2010は初学者に行動分析の全体像を知ってもらうものとしてよくまとまっています(武藤先生による編集後記「行動分析学を味わうために」参照)。私も、行動分析を学びたいという学生にはアンソロジー2010の通読を薦めてきました。よい手本がありましたので、40年記念事業でもアンソロジー2023年版を計画いたしました。2011年からのこの10年余りの間には多数の行動分析の書籍が出版され、行動分析に関する本の状況は大きく変わってきました。そこで今回はWeb上での公開をすることといたしました。

日本行動分析学会40年記念事業実行委員会
中鹿直樹(立命館大学) 委員長
下山真衣(信州大学) 副委員長
今本 繁(ABC 研究所)委員
大屋藍子(同志社大学)委員
倉光晃子(西南学院大学)委員
中村 敏(相愛大学)委員
福田実奈(北海道医療大学)委員
松田壮一郎(筑波大学)委員