概要と沿革

日本行動分析学会とは

人は、なぜそのように行動するのか、あるいはまた、なぜ行動しないのか。
日本行動分析学会は、B.F.スキナーに始まる実験的行動分析、応用行動分析、理論行動分析の研究を推進しさらにそれを職業的・社会的実践に適用しようとする人たちの集まりです。
学会の目的は、様々な事業を通して、行動分析学に関わる研究、教育、実践活動を促進し、会員が関心を持つ問題についての情報や討論の場を提供することです。
領域は多岐にわたりますが、基礎と応用といった垣根を持たずに、両者が、社会的に重要な諸問題の理解や解決にむけて、必要な環境設定を実証的に分析し、その実現のために行動することをモットーとしています。

沿革と事業

本学会は、「行動分析研究会」として1979年にスタートし、1983年には学会として第1回年次大会を開催しました。
1987年には日本学術会議に学術研究団体として登録され、2015年には一般社団法人となり、会員数も1000人を超えています。主な事業としては、年次大会および公開講座の開催、年2回の学会誌『行動分析学研究』の発行、年4回の会報「J-ABAニューズ」の発行、インターネット上のホームページ公開、および不定期の出版物の公刊などがあげられます。
また米国に本部を置く国際行動分析学会に加盟し、その一支部として国際的な情報交流や事業展開を積極的に行っていることも本学会の特徴です。  

カバーする領域

行動分析学で扱われるテーマは非常に幅広く、行動諸科学や倫理的問題に関する基礎研究のほか、医療、教育、産業、福祉、障害を有する個人への諸サービス、さらには行政などにもその対象領域が拡がっています。