日本行動分析学会ニュースレター

J-ABAニューズ 1996年 夏号  Vol. 1 No. 4


ミッションインポッシブル
「行動主義と行動科学に関する国際会議」プログラム公開!!


我々取材班は、前回お知らせした、横浜で行われる国際会議の情報を密かに入 手することに成功した。まだ参加者にもプログラムが配られていないこの時点 で、その一部を公開しよう。



[日 程] 10月7日(月)9:30〜21:00 10月8日(火)9:00〜22:00


      10月9日(水)9:00〜21:00 10月10日(木)8:00〜12:00





[招待講演(同時通訳つき)]


  Jackson M. Marr (ジョージア工科大学) 行動分析家、創造性を語る


  Hayne Reese  (ウェスト・ヴァージニア大学) 行動諸科学における


      予測、制御、理解


  William S. Verplanck (テネシー大学)確認するということ


  Maria Helena Leite Hunziker (サンパウロ大学) 学習性無力症


  Richard W. Malott(ウエスタン・ミシガン大学)行動随伴性の3段階


      モデルとルール支配行動


  Jack Gewirtz (フロリダ国際大学)社会的情動の発達に関する行動分析


      学的視点 


  Sigrid S. Glenn (ノース・テキサス大学)弁別オペラントの測定をめぐ


      って


  Emilio Ribes-Inesta(グアダラハラ大学)行動理論における「刺激」:


      出来事か?機能か?


  Paolo Moderato(パルマ大学)精神及び発達遅滞者のコンピュータチェッ


      クリストによる査定





[主なシンポジウム(ほとんどが同時通訳つき)]





  個人差 (佐藤方哉/Peter Harzem/Emilio Ribes-Inesta/Rocio


       Hernandez Pozo 他)


  ヤマギシとウォールデントゥー(瀬島順一郎/Dick Malott 他)


  言語(Victor M. Alcartz/ Peter Harzem/Emilio-Ribes Inesta)


  行動分析学の研究スタイル(Martha Pelaez-Nogueraz /Jack Gewirtz/


       Scott L. Fraser/Thomas C. Mawhinny)


  学校教育における行動システム論的アプローチ(Douglas Greer他)


  ベストプラクティス(望月昭/Sigrid S. Glenn/中野良顕/内田一成/


       加藤哲文)


   参加の申し込みをして9月5日までに参加費を支払った人には、自分の名前 が掲載されたプログラムが事前に郵送され、しかも、名前がプリントされた、 ロゴマーク入りの名札が用意されるそうだ(おっと、行動分析学会は手書きだ ゾ!) 。国際会議だから参加費は高めだが、これには3日目の晩のレセプショ ン代が含まれている。ホテル内のかなりグッドなレストランで開かれるらしい。

 そして、今回は、なんとあの横浜プリンスホテルでの開催だが、通常一泊 33,000円する部屋に1室13,000円!(2人で泊まれば6,500円)で泊まれると のこと。全室から港の見えるあのヨコプリで、これはお買い得。しかも、各部 屋には自由に使える冷蔵庫が装備。ホテル内のコンピニ等で食料やお酒を買っ ておくと食費もリーズナブルにおさえられるというもの。会議は朝早くから夜 遅くまでのニッポンビジネススタイルだが、部屋をとっておけば途中抜け出し て休憩できるし、レセプションの前にドレスアップすることも可能。というわ けで、たとえ東京近郊に在住の方でもここはステイがオススメである。ホテル の予約は、横浜プリンスホテル予約課、加藤様にお電話で(045-757-7837)。

 参加申込他、詳しい情報は、大会事務局の杉山尚子(慶應義塾大学)まで。 ルームメイトのマッチングもしているので1泊6,500円すませたい人は連絡を。 電話/ファクスは03-3941-5972、E-mail: QWL05617@niftyserve.or.jp。


解説: 誰にでもわかる役員選挙


今年は行動分析学会の役員の改選が行われます。選挙の仕組みは学会の運営を 理解する上で重要ですが、現状ではいま1つ認識が欠けているようです。そこ で今日は、阿波短期大学2年の渦潮まき子さんに再度登場していただき、先月 から事務局でお仕事を手伝ってくださっている筑波大学の大石幸二氏に取材を 敢行してもらいました。



M:まき子でぇーす。(いきなり)筑波は遠いですね。


K:ごめんなさい。


M:選挙なんですけど、会長を選ぶんですか?


K:! いや、そうじゃなくて、理事を選ぶんです。


M:理事って?


K:行動分析学会には20人の理事の先生方がおられます。会長は(ほんとうは


    理事長なんですけど)理事の人たちが選ぶのです。


M:なんか、めんどくさいですね。会長を選ぶためだけにワザワザ理事を選ぶ


    んですか?


K:そんなわけないでしょ。理事の人たちは学会の運営に直接携わって仕事を


    することになっています。


M:仕事って?


K:年次大会と総会の開催、研究会や後援会の開催、出版物・機関誌の刊行、


    国際交流などです。


M:へぇー。たいへんなんですねぇ。


K:ホ、ほんとうはね(なぜか、歯切れ悪く)。


M:それじゃ、今回は20人の新しい理事の人たちを選ぶんですね。


K:そこがまたちょっと複雑なんです。会員が直接選ぶのはこのうち半数の10


    人です。後の10人は、現在の20人の理事が選びます。


M:エーッ、まき子わかんない。


K:(絵を描きながら)つまり、20人全員を選挙で直接選ぶと、もしかしたら


    「全とっかえ」になっちゃうかもしれないでしょ。そうすると学会の活動


    とか、これまでやってきたこととかが一挙に変わっちゃたりして、長期的


    な見通しで物事を進めにくくなるかもしれないでしょ。


M:......


K:だから、そんなに大げさな入れ替えが起こらないようにしてあるんです。


M:(なおも不満そうな顔で)まぁ、いいや。とにかく、私たちは10人の理事


    を選ぶんですね。


K:そうです。


M:選挙はどうやって行うんですか?


K:投票用紙に候補者の名前を書いて返送します。理事になって欲しい3人の


    名前を書きます。


M:今、理事をやってる人の名前は書けないのね?


K:そういうことではありません。書けます。


M:同じ名前を3回書いちゃだめ?


K:1票分だけ有効になります。


M:自分の名前は?


K:いいですよ。ただし、自分に選挙権/被選挙権があることを確認してくだ


    さい。


M:まき子は大丈夫かしら?


K:会員であって、会員名簿に載っていればokです。


M:それってチョベリバ。あたし、あのハガキまだ書いてない。どこかやっちゃ


    ったかも。


K:名簿作成のためにお送りしたハガキですね。


M:まき子、どうしよう(とウワ目づかいに大石氏をみる)。


K:(少し困惑気味に)内緒ですよ。今、ハガキをだしてきますから、この場


    で書いてください。


M:うれピー。ありがとごじゃいまちゅ。


K:(おめーなぁー)....会長や、それから学会の実質的な運営を行う常


    任理事は理事が理事から選びますから真剣にお願いします。〆切も守って


    下さいね。



訃報

Principles of Psychology をケラーと共著したシェーンフィールド博士が、 8月3日お亡くなりになしました。ご冥福をお祈りいたします。尚、冒頭で紹 介した国際会議の最終日には記念講演が予定されているそうです。


目指せ!行動分析家の社会的浸透

悩める行動分析家シリーズ 第1弾

大石幸二(筑波大学心身障害学系)


 昨年暮れ、国立教育会館において、日本カウンセリング学会主催の公開シン ポジウム「学校における教育相談−学校カウンセラーの現状と問題点−」が行 われた。私はこの学会の会員でもなく、カウンセリングということに特別の興 味があったわけでもなかったが、このシンポジウムに参加していろいろなこと を勉強させてもらってきた。

 当時私は、大学院生とのかけ持ちで、公立の教育相談室の非常勤相談員をやっ ていて、いじめや不登校、そして非行を含む20ケース弱の相談を担当させても らっていた。いじめや不登校などの問題は、相次ぐ自殺者をなお出し続けてい ることもあり、マスコミも教育問題として盛んに取り上げたという事情も手伝っ て、多くの人にとって社会的関心を引くところとなった。とくに昨年度は、学 校カウンセラー制度を文部省主導で導入した最初の年でもあり、一層関心が高 かったものと思われる。また、これらの成果に基づいて、平成8年度は学校カ ウンセラーの人員配置規模が拡大され、その成果が実質的に検証されるとあっ て、NHKでもいじめや不登校などの問題をめぐるさまざまなドキュメンタリー 番組が放送されており、その頻度が増加しているという印象を受ける。

 私の場合にも、いじめや不登校などの問題はきわめて重大な社会的関心事の ひとつである。相談を担当させてもらったケースの50%以上がなんらかのかた ちでいじめや不登校などの問題に関連しており、これらを完全に主訴解消まで 導くことはできなかった。けれども、行動分析学的な強化随伴性を基本とした 行動の見方や正の強化により行動が維持されるような環境設計の理念は、これ らの問題を考えていく際にも、とても有効であった。いっぽう、この間、歯が ゆい思いをしたことがたびたびあった。行動分析学に基づくさまざまな研究成 果やそれが目指す基本的な理念は、社会にとってきわめて有用であると思われ る側面が多いにもかかわらず、それがなかなか浸透していかないということで あった。長谷川(1992)が紀要の「一般社会における諸問題を改善するための 積極的な働きかけ」の節で指摘しているように、行動分析学が最も大きく貢献 できる領域のひとつに教育分野があると、私も考えている。しかし、私の居た 地域の教育相談室においても、関連機関である児童相談所でも、コンサルテー ション的に連携させてもらった学校(学級担任)では特に、前述したいじめや 不登校などの問題改善のために、あまり応用されている例がなかった。

 さきの長谷川(1992)の指摘に応えるべく、日本行動分析学会では毎年公開 講座が行われ、教育に関する問題がテーマとしてたびたび選択されてきたが、 「障害児教育や福祉」領域への偏りは否めず、日本カウンセリング学会のよう にタイムリーな教育問題をテーマとして選定していくことがなかなかできない でいた。これはとくに「障害児教育や福祉」の領域での研究成果がめざましい 故なのか? それとも層の厚さの問題だったのか? はたまた、何かほかの訳 があったのだろうか? 間口が広ければ良いということはもちろんないけれど も、少なくとも「応用行動分析誌(JABA)」に掲載され、世に投げ掛けら れている諸外国の研究成果は、かなり多岐にわたって発展を遂げているという 印象を受ける。

 ところで、前述のシンポジウムでは、今後の検討課題とされていたことに以 下の6点(但し,順不同)があった。私なりの要約であるが、いずれも行動分 析学的なアプローチによりそれぞれ改善策を提案できる検討課題ではないかと 考えられるものである。(1)いじめや不登校児をかかえる学級担任のニーズ 把握をどのように進めたら良いか?(2)児童・生徒理解を深めるため、学校 における事例検討会をどのように運営していけば良いか?(3)いじめや不登 校児に対する予防的かつ治療的学校システムをどのように構築し、その機能化 をはかれば良いか?(4)学校カウンセラーをどのように学校システムのなか に位置づけていけば良いか?(5)児童・生徒一人ひとりに合った個別的カリ キュラム(IEP)をどのようなかたちで策定していけばよいか?(6)地域 への子育て支援サービスをどのようなかたちで行えば良いか?

 実際、シンポジウム当日に会場で販売していたオルウェーズの訳本『いじめ −こうすれば防げる、ノルウェーにおける成功例−』(松井ら訳,1995)には、 多分に行動主義的な色彩を帯びた手法が紹介されている。しかもこのような考 え方、手法に基づく介入が政府の支援を得て、ノルウェーやスウェーデンでは すでに展開されはじめたというのである。それというのも、いじめや不登校な どの問題が今や世界的な社会現象であり、スカンジナビア諸国では、その深刻 さの度を増しているというデータに端を発している(松井ら訳,1995)。わが 国でも、日常生活環境内で起こっているいじめや不登校のような卑近な問題か ら、それらへの対策を含む政策決定に至るまでのプロセスについて、実験的事 実に基づく多面的な提案を行っていきたいと考える(e.g., Fawcett, et al., 1988)。そのために行動分析家やその研究(所産)がもっと社会にインクルー ドされていかなければならないと考えるが、その効率的な方策がないものか、 昨今の私は行動分析家の端くれとして悩んでいる。

 私の悩みに、もしも公共化できる側面があるとすれば、これをお読みになら れた会員の方からのご意見や提案を仰ぎたい。「行動分析家の社会的浸透」と いうと、大げさで抽象的な物言いである。しかし、前の「いじめに関する今後 の検討課題」というのであれば、すでに取り組んでおられる先生方がいらっしゃ るかも知れない。また、データの蓄積もあるかも知れないし、すでにコンサル テーションの領域で成功をおさめていらっしゃる方もあるだろう。このような 社会的問題の解決を目指す作業部会(task force)のようなものが経常的に活 動していけたら、「社会的浸透」に寄与する部面があると思われるのだが、い かがだろうか。



○Fawcett, S. B., et al. (1988): Behavior analysis and public


       policy. The Behavior Analyst, 11, 11-25.


○長谷川芳典 (1992): スキナー以後の行動分析学-1. その基本的位置づ


       け. 岡山大学文学部紀要, 18, 49-67.


○Olweus, D. (1993): Bullying at school: What we know and what we can


       do. 松井夫・角山剛・都築幸恵訳 (1995). いじめ−こうすれば防げる、


       ノルウェーにおける成功例−. 川島書店.



編集局では、悩みを吐露してくださる行動分析家、そしてその悩みに解決の糸 口を与えて下さる方々からの率直なご意見を募集します。「私はこのようにし て行動分析を社会に浸透させている」「オレを見習え!」など、強気の主張、 お待ちしています(編集)。

立命館大学文学部心理学研究室動物実験室

研究室&研究会紹介シリーズ 第2弾

藤 健一 (立命館大学)http://www.ritsumei.ac.jp


 立命館大学は京都の西北、衣笠の地にあります。衣笠山を背にして四季折々 の移り変わりを研究室の窓から楽しむ事ができます。文学部心理学の歴史は、 戦後まもないころに遡ります。1946年から1950年は、旧制大学の文学 部哲学専攻の中の心理学コースとして置かれていました。その当時は、教員と 助手を合わせても4名と少く、校舎も、上京区広小路(京都御所の東側)のこじ んまりとしたキャンパスにありました。

 1950年に哲学科哲学専攻から分離独立して、哲学科心理学専攻となりま した。この体制で現在に至っていますが、実験的行動分析に関連の深い動物実 験が心理学研究室の実験室で始まったのは、1979年になってからでした。

 その頃、文学部は広小路から衣笠に移転し、1978年の4月から心理学専 攻も新しい文学部棟の実験室で実験を始めたのです。話はいささか脱線します が、広小路から衣笠に移転する時に、移転の時はどの研究室でも同様でしょう が、装置類や備品類を持っていくか廃棄するかで悩みました。当時、助手だっ た小生はもともと少いとはいえ、装置類の全てに目を通す機会に恵まれた訳で す。今思うと、古い映写機(フィルムのコマ送りの穴が、中央にある形式のも の)や、タイガー計算機など置いてきてしまったのは、今になって、惜しく思 われます。

 さて、人間用の実験室を間借りするかたちでキンギョのオペラント実験を始 めましたが、心理学研究室で行動分析学会の会員が増えたのは、この6、7年 の事です。それは、1989年になり、心理学専攻のそれまでの大学院修士課 程に加えて博士課程を申請することとなり、それにあわせて動物実験室が設置 される事となったのです。翌1990年、申請が認可されそれ以前から始まっ ていた文学部の学生数の増員に対応して心理学の教員の定数も増え、現在では 8名となりました。その中で学習や動物実験を主な研究領域にしている教員は 2名で、1989年に着任された室伏靖子教教授と小生です。昨今の日本の動 物行動研究を行なう大学の置かれた状況を考えあわせますと、動物行動研究を 行なう教員が複数いて、小さいながらも専用の動物実験室がある環境は、大学 院や学部の学生にとって、また我ら動物行動の研究者にとっても恵まれている のかもしれません。

 現在の動物実験室は、文学部棟屋上にある動物実験室(約40平方メートル) と、今春完成した新しい動物実験室(約50平方メートル)の2箇所にわかれて います。立命館大学は、カリキュラムなどに限らずよほど建物などの改修が好 きのようです。使っている動物は、ハトとキンギョです。新しい動物実験室は、 主にハトの飼育管理のためのスペースで、その個別飼育のためのケ−ジは、以 前大阪市立大学の伊藤正人先生の実験室を見学して、その導入を決めたもので す。このケ−ジ(アニコンラック)は、ハトの脂粉や羽毛、フンなどの空気中へ の散乱を防ぐことのできる大変よいシステムです。かつて狭い飼育室で大変な 思いをしながら作業をしていたことが、まるで思い出せないくらいです。

 この動物実験室では心理学専攻の学生と大学院学生にその所属演習や、テー マにかかわらず動物研究を志すものであればだれでも受け入れ、これをもって 動物班を編成しています。動物実験室が発足してから7年が経ちますが、この 動物班の延べ人数は30人を超えました。動物実験室をもつ研究室ならば、そ の事情はだいたい似ているでしょうけれど、ここではハトの世話を主に分担し て行なう事にしています。作業は毎日の日施作業(1人作業)、週末作業(3人 作業)そして月末作業(総員がかり)であり小生ら教員もこの作業ルーチンに入っ ています。日施作業は大体1時間くらい、週末と月末の作業は2時間半くらい で片付きます。大学のそばに禅寺が多くあるせいでもないのでしょうが、ひと り作業衣に身を固めて床を掃いておりますと、つくづく雲水の修行が思い起こ され、「随所作主 立処皆眞」などと禅語も空耳に聞こえてきます。

 動物実験室では、学部の実験実習のテーマ、ハトのオペラント条件づけを行 なっています。学生が将来どの方面に進もうとも、彼等に動物行動の学習実験 に関わる経験をさせておくことは、今の大学教育やあるいは心理学教育の現状、 さらには私立大学における心理学教育を考え合わせますと、重要なことのよう に思えてきます。

 動物実験室で行なわれた研究テーマは概念の形成、社会的場面における個体 間の相互作用、模倣行動、問題解決、選択行動などなどいくつにもわかれてい ます。この動物実験室の発足当時からの方針としてあったのが、学生や大学院 の学生が見つけた(と思っている)テーマを実験させようということのように思 います。

 先日、それまでたまった動物実験室の作業日誌を製本に出したところ、全巻 の厚さの合計が60センチくらいになりました。この日誌は、動物実験室の行 動の歴史であり、発足いらい動物実験室の運営とそこで行なわれた実験研究行 動の累積記録ともいえるでしょう。


「ダンベル・ダイエット」試論!?

武藤 崇 (筑波大学心身障害学研究科)


 私は今年の1月8日からダイエットを始めました。そのきっかけとなったの は、いかにもありそうなタイトルの『今度こそ、やせる ダンベル・ダイエッ ト(鈴木正成, 1993a;扶桑社)』という本でした(定価は880円)。この本は あるダンベル・ダイエット実践者から紹介してもらったのですが、まず彼女 (プライバシー保護のため匿名)のダイエット効果に多少の驚きがありました。 さらに、実際、その本を手に取ってみるとハッとさせられるものがあったので す。それでは、ダンベル・ダイエット試論と題しまして(多少大げさですね)、 その「ハッとさせられたもの」について考えてみたいと思います。まず、それ はこの本の内容の構成についてです。その構成は、著者の専門研究分野である 運動・栄養生化学の理論を基礎に、「ダイエット」の概念分析、肥満の機序に ついての解説、介入手続きの提示とその実践例、副次的効果の提示という4つ から成っています。ダイエットに興味をお持ちの方もいるかと思いますので、 4つの構成要素を中心に少し概観してみましょう。

 では、まず「概念分析」から見てみます。例えば、「目次」から概念分析に 関わるものを挙げてみましょう。「一生続けられないものはダイエットじゃな い」、「ほとんどの女性はデブなのだ!」、「肥満は体重ではなく、「中身」 で決まる」、「内臓も脂肪?「標準体重」のバカバカしさ」、「ほとんどの女 性は「軽量デブ」!?」、「体重計から降りろ!」、「ダイエットは人生のデザ インである」など。

 これだけ見ると、女性からの非難の嵐が吹き荒れそうですが、著者の主張点 はダイエットの「ゴール」の改編、肥満の機序に関する知識の重要性、それを 基礎にしたダイエットの評価尺度の変更という3点であることが本文から読み とれます。例えば、

などが挙げられます。

 次に、「肥満の機序についての解説」ですが、関連する目次としては、「問 題は基礎代謝だった」「基礎代謝に肥満の本質を見た!」、「極意は「脂肪を 直接相手にしないこと」」、「「運動と栄養」の重要性を知ること」、「カロ リー計算でやせても、また太る」、「タイミングよく食べれば太らない」、 「意外に多い最悪の「脂肪+糖分」の組合わせ」、「「酒の締めくくりのお茶 漬け」は太る」が挙げられます。

 この目次を見て、大方の予想はつくのではないかと思います。著者は「太り やすい体質」を「基礎代謝が低下した身体」と定義することによって、「太り にくい体質」になるには「基礎代謝量の大きい身体にする=筋肉をつける」と いう介入の基本指針をまず提示します。さらに、栄養素の組合せと摂取のタイ ミングの視点から、普段は注目されない「体内で脂肪が作られて蓄積される機 序」を強調し、「カロリー計算偏重」の献立づくりに警鐘を鳴らしています。

 では、「介入手続きの提示とその実践例」について見てみましょう。例によっ て、関連目次を挙げますと、「ダンベルで脂肪を燃やす身体づくり」、「1日 20分、人生を捨てる!」、「子どもと腰痛持ちの人は避ける」「腰の痛い人は 「水中もだえ運動」を」、「食事は「しっかり・つないで・グルメする」」、 「タイミングよく食べれば太らない」、「脂肪をとるタイミングは朝!」など がありました。

 介入手続きは「運動と正しい食べ方」が基本であり、具体的な方法は「ダン ベル体操(絵による解説、注意事項、ダンベルの値段表示などを掲載)」であ り、「時間とお金」がかからず、「人目に触れる」こともなく実行可能である のが特徴です。食事の方は、朝・昼食を「生きるための食事」、夕食を「楽し みのための食事」として(栄養素の組合せと摂取のタイミングを考えて)、摂 取制限の苦痛を軽減することを配慮しています。つまり、「実行可能性の高さ」 をウリと言えます。さらに、著者自身が一時期、身長170cmの体重90kgであり、 ダンベル・ダイエット実践後、10年間余り75〜77kgを維持していること(実践 前後の著者自身の写真まであり)や、ダンベル・ダイエットに行き着くまでの 失敗談なども掲載されています。後は通常のダイエット本のように成功例が何 例か掲載されています。

 最後に、副次的効果に関連する目次としては、「貧血、成人病…、すべて治っ て当然、の理屈」「ゴルフのスコアが20アップ」、「糖尿病が治った!」、 「貧血が治って陸上選手権で好成績!」「「肩こり」は職業病とあきらめてい たが…」、「骨粗しょう症を防ぐ」、「ダンベル体操は血管も丈夫にする」、 「寝たきりを防ぎ、「介護パワー」を身につけろ」などがあります。

 ここまで来ると「商業ベースに乗っかりすぎ」という感は否めません。しか し、「新しい彼氏ができた」や「人生に前向きになった」というようなもので はなく、「健康」や「高齢化社会」を射程に入れた副次的効果が挙げられいる ことは最初の概念分析のスタンスを一貫させていると言えるのではないでしょ うか。

 さて、ダンベル・ダイエットの詳細に関しては原著に当たっていただくとし て、もう少し私が「ハッとさせられたもの」について考えてみたいと思います。 この本で私が強く印象づけられたのは「概念分析」の重要性です。『広辞苑 (第4版)』によれば、ダイエットとは「美容・健康保持のために食事の量・ 種類を制限すること」と記されています。しかし、ダンベル・ダイエットの著 者はダイエットのゴールを生活スタイルの改善と維持(つまり健康状態の維持) とし、減量は副次的効果ほどの意味づけでしかないかのようです。つまり、ダ イエットという概念を「美容と禁欲」偏重傾向から脱却させ、さらにダイエッ トと健康を直接関連させることによって「骨粗しょう症」のような新たなる問 題にも注意を喚起させようとしていると言えます(鈴木, 1995a)。

 また、ダイエットの「悪しき常識」を打ち破る裏付けとなっているのは、著 者の専門である運動・栄養生化学の「理論と実験」にあったと言えるでしょう (その理論と実験の詳細が記載されている文献は、鈴木(1993b);ただし、引 用文献の出典の記載なし)。そして、著者自身が自らの身体を使って実験・実 践しているところがその説得力を増加させているのかもしれません。

 さらに、印象的だったのが「介入の実行可能性の高さ」です。つまり、時間 とお金、新奇スキルの獲得といったコストを最小限に押さえ、「現場と実験室 は違う」とか「理論と実践とは違う」などという感じを抱かせないほど「お手 頃」なパッケージを提供することに成功しているのです。また、ダンベル・ダ イエットを実践した人たちからの質問や苦情を、続編で22事項(鈴木, 1995b)、 続続編で30事項(鈴木, 1996)回答することによって、「介入のアカウンタビ リティ」を高めようという姿勢も伺えます(字義通りとればの話ですが…)。

 以上のように、私が「ハッとさせられたもの」とはダンベル・ダイエットの 「行動分析(特に応用行動分析)性」と言えます(もちろん分析枠や哲学の違 いはあります)。ダンベル・ダイエットは流行っているらしい(筑波は著者の お膝下なのでその妥当性は不明)、「いわんや行動分析おや!」といきたいと ころですよね。『あなたもダイエッティング・プランナー!〜ダイエットはも う古い〜(註;「ダイエッティング」とはdietの動名詞形を表し、「食べる」 という行為に関連する行動群を意味する造語)』などはいかがなものでしょう か?(冗談です....半分)



○鈴木正成(1993a)今度こそ、やせる ダンベル・ダイエット 扶桑社 


○鈴木正成(1993b)実践的スポーツ栄養学−競技力向上と健康づくりのため


     の効果的な食べ方 文光堂 


○鈴木正成(1995a)減食あるいは運動による体重の増減の繰り返しが骨代謝


     に及ぼす影響 平成6年度科学研究費補助金(一般研究(B))研究報告書


○鈴木正成(1995b)やっぱり、やせた!ダンベル・ダイエット2 扶桑社 


○鈴木正成(1996)決定版!ダンベル先生のこれ一冊でダイエット 毎日新聞社



武藤さんはご自身でもダンベル・ダイエットを実践され、8カ月で68kgから 62kgに体重が減り、しかもこれが3ヶ月間にわたって安定しているそうです。 さすが行動分析家!文字どおり体をはっての実践です。興味のある方は連絡を お待ちしているとのことです(編集)。

日本行動分析学会第14回大会報告

(大会委員長からのお便り)


 今大会には、全国から多数の方に参加していただき大変ありがとうございま した。ちなみに、正会員89名(うち新入会3名)、学生会員43名(うち新 入会10名)、非会員81名、計213名のご参加をいただきました。また発 表件数についても、ワークショップなどを入れて53件の報告がありました。

 今回は、ポスターアピールやセクション報告などで、多くの方にいつもより 無理なお願いをしました。快く引き受けて下さった方々に改めてお礼申し上げ ます。

 「盛り上がり」というものをどのような指標で捉えるべきか難しいところで はありますが、ちなみに二瓶社の売り上げは過去最高だったそうです(あまり 関係ないか?)。もちろん、各セクション、ワークショップ、いずれでも参加 者の間で活発な議論をしていただいていたようです。

 しかし、I wonder what will happen... などと呑気なことを論文集冒頭に 書きましたが、講師急病のため公開講演中止という予想外のhappeningで、参 加された方には本当にご迷惑をかけてしまいました。「社会に開かれた・・」 で始まり、「・・・社会というフイクション」という締めで終わるという段取 りだったんですけどツメの甘さが出てしまいました。笠井氏は、「セッション 報告会」にも自ら参加表明されていて、われわれもどんな展開になるか楽しみ にしていただけに本当に残念です。“試験の前みたいに”猛勉強をして司会の 役に臨んで下さった大野裕史先生をはじめ、参加して下さっていた皆様に心か らお詫び申し上げます。

 なお論文集にも書きましたように、3つのワークショップの模様はビデオで 撮影してあります。希望者には実費でダビングしますので私どもの方へ直接マ ンドしてください。 

第14回大会委員長 望月 昭(愛知県コロニー研究所能力開発部)


213名の参加者数は過去最高ではないでしょうか。笠井氏の講演が中止になっ たのは残念でしたが、後日サイン入りの著書が届いて、ラッキーと思った人も 多いのでは?大会の運営に携わった方々、お疲れさまでした。ビデオの注文は 電話(0568-88-0811内線3505)かファックス(0568-88-0829)でどうぞ(編)。

報告:はじめてのABA日記

京極麻希子(上智大学大学院文学研究科心理学専攻)


   今回、私は、中野良顯先生、鹿児島短期大学の金谷京子先生、そして学部3 年生の山本崇博氏とともに、5/24−28にサンフランシスコで開かれた国際行 動分析学会−ABA(アバ)−の第22回大会に参加してまいりました。大会開 催中は、普通の海外旅行とは比べものにならないくらい大勢の方々に出逢うこ とができ、そして英語の嵐の中で、非常にめまぐるしい5日間を過ごしました。

 「最新の情報に触れてきたのだから、何かためになることを書けよ」とつっ こまれると非常につらいものがありますが、学会初参加だったということで、 そのデビューの感想のいくつかを今回ここに日記形式で述べさせていただきた いと思います。

5月24日 ヒューワード先生のワークショップ

 午前中にサンフランシスコに到着した私たちは午後から観光するつもりでい たのだが、ヒューワード先生のご厚意により、急遽、2時からのワークショッ プに参加させてもらえることになった。このワークショップは“A Dozen Common Teaching Mistakes and What To Do Instead”というテーマで、なか なか興味深そうである。参加メンバーは13名程度で、私たちの他に日本からは 慶應の遠藤さんが参加していた。

 部屋に入ると、横を向けばガイジン、前を向いてもガイジン、そしてエイゴ、 エイゴ、エイゴ。私はすっかりびびってしまった。プレゼンテーションは3人 の発表者が順番に発表するという3部構成で、ガイドつきノートに沿って進め られた。OHPで答えを提示して解説を加えていくというやり方。答えを提示 する時間が短いので私はいつも書ききれない。また、時差ボケのためモーレツ に眠い。特に午後4時頃がピーク。最初の発表者であるヒューワード先生の説 明のときには、ときどきお船をこぎつつも頑張って目を開けていたのだが、2 番目の発表者のときには英語が聞き取りにくかったこともあって、昏睡状態に 陥っていた。途中、「ジャパン!」と呼びかけられたが誰か返事をしてくれた のだろうか。それさえも分からないほど遠い世界へ行ってしまっていた。

 ワークショップは午後2時から8時まで、なんと6時間も続いた。終了後は、 何ともいえない解放感と充実感と達成感がみなぎった。中野先生は、ヒューワー ド先生から「アイアン・マン!」と呼ばれていたが、本当は先生も時差ボケで つらかったとのこと。しかし、私がときどき薄目を開けてチェックしたところ によると、先生はいつもきちんと目が開いていた。さすが、やはりアイアン・ マンだと思う。 

内容が面白そうだっただけに寝てしまったことは残念だった(起きててもきっ と分からなかっただろうが)。しかし、ハンドアウトがとても充実していたの で、後で見直すだけでもかなり勉強になると思う。ヒューワード先生、こんな 私たちを参加させて下さってありがとうございました。この場を借りてお礼申 し上げます。

 午後9時から、さまざまな大学や国がポスター・アピールをする『ABA  EXPO!』というイベントが行われた。もちろん日本のコーナーもあり、杉 山先生が日本酒を振る舞っていらっしゃった。キャッシュ・バーも出ていたの で、お酒を片手にフラフラしていると、『Learning 3rd ed.』の著者であるカ タニアを発見した。私と山本氏は「カタニア先生とお話ししよう計画」を実行 に移し、ついでになんとサインまでもらってしまった(図1は修正前のサイン)。 そしてついでに書き行動の修正までさせていただいた(図2はわれわれが提示 したモデル、図3は修正後のサイン)。カタニアは、「アハハハハ、練習が必 要だね。」と言って陽気に2枚のサインを残して去って行った。ちなみに、カ タカナのサインは、以前来日した際に覚えたとのこと。現在、このサインは山 本氏が大切に大切に保管している。

5月27、28日 UCLAミーティングとシンポジウム

 このミーティングには、ロヴァース率いるUCLA自閉幼児プロジェクトの 国際再現研究に参加している各地の代表者らが20名程度参加していた。これは プライベート・ミーティングだったため、参加させてもらえた私たちは非常に ラッキーだった。また、私の今回の渡米の最大の目的はロヴァースに会うとい うことだったから、特に私は彼の到着をドキドキしながら待っていた。

 会場に少し遅れてきたロヴァースは、体が大きく、とても70歳を過ぎている とは思えないほどパワフルな人だった。彼が到着するととたんに場が活気づい た。彼の隣にはスミスが座っていた。ロヴァースとは対照的に細身で、少しチャー ルズ皇太子に似ていた。スミス(の論文)には卒論の時にとてもお世話になっ たため、私は彼を初対面だとは思えなかった。

 ミーティングでは、再現研究を進めるうちにつきあたる諸問題について、か なり具体的な話がなされていたようだ。また、次の日のシンポジウムでは、こ の再現研究を実際に行っている各地(ノルウェーやバンクロフトなど)の代表 が、研究を開始して1年後にあたる最近のアウトカム・データを発表していた。 それらは一様に、高密度治療群の子どもたちは統制群の子どもたちよりも有意 に改善を示しているという結果をあらわしていた。これらの結果は私たちを勇 気づけると同時に、自分たちの臨床活動は間違っていなかったのだという自信 を与えてくれた。しかし、何と言っても驚いたのは、何十人もの自閉幼児が参 加し、さらに非常に周到な手続きと多数のスタッフを要求されるこの大規模な 再現研究が、現実に展開されつつあるということだった。上智でこの再現研究 をするには、スタッフの数やスタッフのクオリティ・コントロールの問題、査 定用具の翻訳などなど、クリアしなければならない課題が山のようにある。実 際にこの研究を進められるということがいかにすごいことかを実感した。

 帰国後、私たちは、可能な限り最新の動向に沿うように日々の臨床活動に励 んでいます。今度渡米したときには、UCLAでの臨床の様子を実際にこの目 で見てみたいと思いながら。


私が初めてABAに参加したのは1988年フィアデルフィアでした。エイゴは全 然わかんなかったけど論文でしか知らなかった有名人を目のあたりにし、さら には彼らが酔っぱらってダンスするさまを見て、そのオープンさ、気楽さに興 奮していました。来年はABAはシカゴで開催されます。学生の方、ぜひ参加 して下さい。教官の方、ぜひ学生さんを連れていってあげて下さい。一生感謝 されますよ(私はしてます)(編)。

お知らせ

 巻頭記事を読んで、これだけの行動分析家が大挙してやってくるのにタダで 返す手はないな、と思ってる皆さんへ。朗報です。慶應義塾大学では、以下の スケジュールで、来日する行動分析家に集中講義をお願いするそうです。参加 は無料だそうですので、興味のある方は、杉山尚子さん(電話:03-3941-5972, e-mail:QWL05617@niftyserve.or.jp)までお問い合わせを。


10月11日(金)〜12日(土)Sigrid S. Glenn教授(ノース・テキサス大学)


10月14日(月)Richard W. Malott教授(ウェスタン・ミシガン大学)


10月16日(水)Peter Harzem 教授(オーバーン大学)


10月13日(日)シンポジウム:Behavior Analysis Around the World



ついにでた!! 「行動分析学研究」9巻2号/10巻1号

 待ちにまった「行動分析学研究」の最新号。9巻2号と10巻1号がほぼ同 時に発刊されました。

 9巻2号は藤原義博先生がアクションエディターを務められた「特集:実践 研究」。事例報告だけに終始しがちな、実践研究とは名ばかりの事例報告とは 一線を画した、様々な分野での研究報告がなされています。10巻1号は長谷 川芳典先生をアクションエディターにむかえての「特集:スキナーを21世紀に 活かす」。スキナーを振り返るような懐古的な論文ではなく、高齢者の行動分 析など、行動分析の現在と未来を見据えた論文が掲載されています。

 読みごたえタップリのこの二冊。96年度の会費を納めた会員にはすでに優 先的に郵送されているはずです。事務局の話では、9月30日までに96年度 までの会費を納めれば、10月5日までに10巻1号を郵送するとのことです。 会費を納めて最新号をゲットしよう!


編集後記

  • このほど、行動分析学会の事務局が小さな引っ越しをしました。今回の J-ABAニューズの発送、その他の作業は、新事務局の、大石幸二さん、野呂文 行さん、今本繁さん(以上、筑波大学心身障害学系)、高畠妙子さん、田上恵 子さん(以上、筑波大学教育研究科)が手伝ってくれました。どうもありがと うございました。
    J-ABAニューズ編集局
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    J-ABAニューズでは会員の皆様からの記事を募集しています。研究室や施設の 紹介、用語についての意見、学会に対する提案や批判、求人求職情報、イベン トや企画の案内、ギャクやジョーク、その他まじめな討論など、行動分析学研 究にはもったいなくて載せられない記事を期待します。原稿はテキストファイ ルの形式で、電子メールかフロッピー(DOS/Mac)により編集局までお送り下 さい。2000字程度を目安にし、本紙1頁におさまるように考えていただければ 結構です。